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大和不動産鑑定の現場から

システム評価SYSTEM EVALUATION

橋本元彦

東京本社 システム評価部
不動産鑑定士
不動産証券化マスター

橋本 元彦MOTOHIKO HASHIMOTO

平成28年入社
令和2年不動産鑑定士登録

― システム評価部について教えて下さい。

システム評価部は、地方自治体の固定資産税(土地)の課税評価について、不動産に関する専門知識及びシステムを用いたコンサルティングを行っています。大量データの分析処理や検証、図面の作成、システム開発を通じて、お客様のニーズに応えます。
土地の評価といっても住宅として利用される土地から農地、山林、ゴルフ場等多岐にわたります。
当社では宅地を評価するための路線価の付設を主な業務としておりますが、課税事務の支援、課税評価に関する訴訟や審査申出対応、土地評価要領の提案など不動産鑑定の知見を活かして包括的にサポートできるようサービスを提供しております。

― 一般の鑑定評価との違いは何ですか。

一般の鑑定評価はひとつの不動産(土地・建物)に着目して、その不動産の鑑定評価額を求めます。一方で、システム評価部は自治体に存する全ての宅地を評価するために、何千・何万本もの固定資産税路線価を道路に付設します。幅員などの街路条件、交通接近条件、環境条件、行政的条件を一本一本調べるので、データの量は必然的に多くなります。システム評価という名前の通り大量の情報を路線に反映したうえで統計的な分析等を用いることで評価しますが、機械的な処理のみではなく、不動産の専門家の観点からより適正な評価、見直しを行っております。

橋本元彦

― 不動産鑑定士として、お客様と接するときに心がけていることや業務で貢献できることはどんなことですか。

鑑定評価と同様に公平な観点から各業務を行うことや、実際にどのような作業をおこなうのか、納品までの流れ、留意点等をわかりやすく丁寧に説明することを心がけています。
また、多くの自治体では職員減少や異動サイクルの短期化が起こっています。一方で、課税事務のより一層の効率化や納税者への説明責任を果たすことが求められており、例えば土地の評価においては路線価のバランスだけでなく、所要の補正の適用方法や地目間の評価の均衡等、評価に関する体系的な整備がより重要となっています。
そのため、打合せ等を密に行い、課税事務全体の精度向上となる各種成果品やコンサルティングの提供、事務効率化に資する提案をできるよう心がけています。
各自治体が基準年度ごとに様々な課題を抱えていますので、お客様と一緒に課題解決に取り組むことで、“より適正な課税の実現”に貢献できるものと思っております。