TEAM
大和不動産鑑定の現場から環境ENVIRONMENT
環境コンサルティング部
土壌環境監理士
地質調査技士(現場技術・管理部門)
中島 伸太郎SHINTARO NAKASHIMA
平成27年入社
平成25年土壌環境監理士登録
― 土壌環境監理士として、お客様と接するときに心がけていることはどんなことですか?
近年より、土壌汚染問題は、土地取引の上で、多大な対策費用がかかることなど、流通を妨げる要因の一つとなってます。
しかし、土壌汚染調査の業界は、専門的な用語が敬遠され、お客様には分かりにくい面があると感じております。
お客様と接するときには、不動産の総合コンサルタント会社として、お客様の立場にたち、不動産取引を含めた広い視野でお話することに心掛けております。
― 体験談を教えてください。
土地取引の妨げになるような土壌汚染の評価は、土壌汚染対策法で決められた有害物質だけではなく、その他法令やガイドライン等で定められる油汚染、産業廃棄物、アスベスト、PCB含有廃棄物などがあります。
その中で印象に残るプロジェクトとしては、関東圏内にある大規模工場跡地にて土地売買を3か月以内に希望しているが、土壌汚染、油汚染、地中埋設物、土壌汚染に対する自治体対応など問題点が多い案件がありました。
案件を対応するにあたって、時間の制約の中で多様な専門知識が必要であるため、社内の様々な専門家を巻き込んで体制をつくり、粘り強く一つ一つの問題点を整理し、一つ一つ丁寧に解決していき、最終的に工期内に土地の売買まで至りました。
工期内で収まった秘訣は、お客様の話を「聞く」こと、とにかく分からないことがあれば「聞く」ことだと感じ、このプロジェクトを通じて「聞く」ことの大切さが身に染みた教訓となりました。
― どのような土壌環境監理士を目指しますか?
地質の調査会社に10年ほど在職し、山々を駆け巡り、石や山について、地質の評価をしてました。「もう、地質調査にかかわることはないかな?」と思った時期もありましたが、近年の自然災害の増加により、液状化、地盤、地震問題など、不動産取引に伴う地質調査へのニーズが高まっており、弊社への問い合わせも増え、対応もしております。
今後は、土壌環境監理士として、土壌汚染関連の専門家としてだけではなく、不動産の知識、建築の知識、自然災害の知識など、興味をもって積極的に勉強し、お客様の様々なニーズに答えていけるように活躍していきたいと思っております。