NEWS RELEASE

お知らせ
REPORT

「最近のインバウンド消費の変調」を公表いたしました

「最近のインバウンド消費の変調」を公表いたしました。

 

【サマリー】

・百貨店の免税売上高は3カ月連続の前年割れで、2025年5月には前年比-4割の大幅減だった。
・一方、インバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の、訪日客全体の旅行消費額は前年比で増加、一人当たり旅行支出は横ば

 いだった。費目別には、一人当たり買物代が前年比1.1万円減、宿泊費は同1.3万円増で、宿泊費の増加が買物代などの支出を減少させ

 たようにみえる。
・この傾向は、アジア圏からの訪日客にもみられた。欧米からの訪日客では、宿泊費の増加や買物代の減少は顕著ではなかったが、飲食費

 の減少が相対的に大きかった。なお中国からの訪日客の一人当たり買物代が大幅に減少しており、百貨店免税売上の減少に影響した可能

 性もありそうだ。
・訪日客の一人当たり旅行支出が頭打ちとなっているため、訪日客の旅行消費額の増加は、訪日客数増加に依存する状況にある。

 今後は、国籍や地域別の一人当たり旅行支出や宿泊費、買物代などの推移等をふまえた、より細やかな訪日客マーケティングが必要に

 なるのではないだろうか。 

 

 

過去のレポートはこちらからご覧いただけます。

 

 

レポート執筆者

竹内 一雅
大和不動産鑑定株式会社
主席研究員