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REPORT
「建築コストの動向」を公表いたしました
「建築コストの動向」を公表いたしました。
【サマリー】
・建築コストの増加 や人手不足による工期遅延見通しなどに伴い、全国で建設計画や再開発事業の見直しや中止などが報告され始めてい
る。
・建築費指数は緩やかな上昇が続くが、建設工事費デフレーターは2024年半ばから横ばいで推移し、建築着工統計の工事予定額単価も
2024年中はほぼ横ばいで推移(2025年3月に急上昇)。
・建設資材については、建設材料価格や建設資材物価指数も2024年は横ばいで推移している。ただし東京では2025年5月に生コンの価格
の引き上げに伴い建設資材価格指数の上昇がみられた。
・建設労働者の給与額や労務単価は大幅な上昇が続く。建設業の雇用人員判断DIは不足超過が進むが、建設労働者の過不足率や建設業の有
効求人倍率は不足の進行を示す数値が頭打ちに。
・建設業では中小規模を中心に倒産が進む一方、売上高営業利益率は改善が進みつつある。
・物価上昇や円高などを背景に、建築費の関連データは上昇と頭打ちの統計が混在している。当面、建築コストの増加は続くと思われる
が、しだいに増加は緩やかになる可能性もありそうだ。
レポート執筆者
竹内 一雅
大和不動産鑑定株式会社
主席研究員