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「東京都区部の家賃上昇と借家世帯 2023年住宅・土地統計調査(確報)より③」を公表いたしました
「東京都区部の家賃上昇と借家世帯 2023年住宅・土地統計調査(確報)より③」を公表いたしました。
【サマリー】
・都区部では家賃の上昇が著しい。1999年以降、家賃は長期の下落・低迷状況にあったが、2018年頃から上昇に転じ、住宅・土地統計調査によると2018~23年に平均家賃は+12%の上昇となった。
・都区部の家賃上昇に関しては、1畳当たり家賃の上昇とともに、最近では面積の広い借家の増加も貢献していそうだ。150㎡以上の住宅に占める借家の比率は10年前の5%から30%へと急増。
・世帯主年齢25~54歳の中・高所得世帯(世帯年収500~1500万円)で借家世帯数が大幅に増加。住宅価格高騰などで、持ち家を取得せずに借家に住み続ける世帯の増加も一因か。高所得の借家居住世帯の増加が、面積が広く・高家賃の借家の需要と供給を増大させたように思われる。
・今後、若年・壮年層の世帯数の頭打ちで、借家世帯数の伸びの鈍化も考えられるが、不動産価格高騰・金利上昇などで借家率の上昇が続くなら、さらに多様なタイプの借家需要が拡大する可能性も。
レポート執筆者
竹内 一雅
大和不動産鑑定株式会社
主席研究員