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「東京都区部の住宅価格高騰と持ち家世帯の収入 2023年住宅・土地統計調査(確報)その②」を公表いたしました

「東京都区部の住宅価格高騰と持ち家世帯の収入 2023年住宅・土地統計調査(確報)その②」を公表いたしました。

 

【サマリー】

・都区部では住宅価格の上昇が顕著だ。最近では2021~23年にマンション価格等が大きく上昇。
・高額化する住宅の持ち家世帯の状況を、住宅・土地統計調査の統計を用いて、世帯主年齢別・世帯年収別に整理したところ、以下の点が特に確認された。
①2018~23年に、都区部では世帯主年齢54歳以下の層(持ち家の一次取得層:若年・壮年層)における、高所得世帯(世帯年収1000万円以上)の持ち家世帯数が大幅に増加。
②ただし、若年・壮年層の高所得世帯の持ち家率は低下(全体的傾向と同じく)。
・以上から、最近の住宅高額化・高額住宅の拡大には、世帯収入の上昇による高所得若年・壮年層の総世帯数の増加が背景にあり、高所得世帯の持ち家への選好が高まったわけではないと思われる。
・今後、都区部でも若年・壮年層の総世帯数の増加は頭打ちになると見込まれるため、今後の持ち家数の動向には、高所得世帯のさらなる増加や、中所得層での持ち家率の推移も重要となりそうだ。

 

 

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レポート執筆者

竹内 一雅
大和不動産鑑定株式会社
主席研究員