CROSS TALK

創業55周年記念 特別座談会

「大和の力、そして未来の大和へ」

「私たちは、ワールドワイドに変化する市場の様々なニーズに対応する「不動産の総合コンサルティングファーム」を目指します」――これは大和不動産鑑定の経営方針です。お客様に支持される不動産の総合コンサルティングファームになるために、鑑定評価はもちろん、建築、環境、海外の分野で地歩を築き、最近では環境不動産、資産管理の認証コンサルを始めとした、多彩な取り組みが進められています。ここでは、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ社員に、大和の今、そして未来を語ってもらいました。

PROFILE


メンバー紹介

座長the chairperson

金井 浩之1997年入社

常務取締役(管理部門・補償部門担当)
不動産鑑定士

2003年に都市銀行に出向しレンダーとして不動産証券化業務に携わり、帰任後は証券化不動産の評価を担当。その後、業務推進部長、総務部長を経て、2020年常務取締役に就任。東京都不動産鑑定士協会理事。

2003年に都市銀行に出向しレンダーとして不動産証券化業務に携わり、帰任後は証券化不動産の評価を担当。その後、業務推進部長、総務部長を経て、2020年常務取締役に就任。東京都不動産鑑定士協会理事。

赤城 純平2005年入社

東京本社システム評価部次長
不動産鑑定士・補償業務管理士

入社後、東京本社鑑定部にて、多種多様な鑑定案件を担当。東北支社異動後、2018年まで震災復興事業を中心に、地価公示、地価調査評価員を担当。現在、システム評価部にて固定資産税評価業務を担当。

入社後、東京本社鑑定部にて、多種多様な鑑定案件を担当。東北支社異動後、2018年まで震災復興事業を中心に、地価公示、地価調査評価員を担当。現在、システム評価部にて固定資産税評価業務を担当。

村尾 崇2013年入社

業務推進部 資産ソリューション部 次席研究員
不動産鑑定士・ASA(米国鑑定士協会)認定資産評価士(機械・設備)

入社後、東京本社鑑定・証券化部にてJ-REIT案件を多数評価。その後業務推進部にて広報・宣伝・営業を担当。2020年から新規事業部門の資産ソリューション部で動産評価に携わる、IT分野に明るいマルチタレント。

入社後、東京本社鑑定・証券化部にてJ-REIT案件を多数評価。その後業務推進部にて広報・宣伝・営業を担当。2020年から新規事業部門の資産ソリューション部で動産評価に携わる、IT分野に明るいマルチタレント。

森川 幸雄2013年入社

東京本社鑑定本部次席研究員
不動産鑑定士・1級建築士

入社後、建築エンジニアリング部門を経て、アセットマネジメント会社に出向。現在は東京本社鑑定本部。オフィスを研究する専門チームのほか、農地・林地チームに所属。建築・鑑定の2分野で活躍。

入社後、建築エンジニアリング部門を経て、アセットマネジメント会社に出向。現在は東京本社鑑定本部。オフィスを研究する専門チームのほか、農地・林地チームに所属。建築・鑑定の2分野で活躍。

岡本 ひろ子2014年入社

東京本社鑑定本部次席研究員
不動産鑑定士

入社後、大阪本社鑑定部にて、主に公共案件、J-REIT案件を担当。2019年より東京本社鑑定本部。継続賃料を研究する専門チームに所属し、お客様からの数多くの相談業務をこなす。

入社後、大阪本社鑑定部にて、主に公共案件、J-REIT案件を担当。2019年より東京本社鑑定本部。継続賃料を研究する専門チームに所属し、お客様からの数多くの相談業務をこなす。

SECTION 1


鑑定の世界へ踏み出し、大和の伝統を感じる

金井

司会を務める金井です。まずは自己紹介から始めたいと思います。私は、新卒で銀行に入社し、約4年勤め、阪神・淡路大震災や転勤などを経験して、自分の人生を見つめ直すにあたり、鑑定士の勉強を始め、1996年に試験合格、個人事務所を経て1997年に入社しました。今の妻とは銀行員時代に知り合っていますので、鑑定士を目指す、銀行やめる、と言い出した時はとても驚かせましたが、大和に就職して「これでやっと結婚できる」と安堵したのを覚えています。赤城さんの入社時はいかがでしたか?

赤城

私は2005年の11月入社で、前職は不動産の仲介です。仕事を辞め、2年間勉強に専念しましたが、不合格となってしまいました。そこで当時、門戸を広く構えてくれていた大和の就職説明会に参加し、運良く採用していただきました。入社後、その時の面接官に「絶対に受かりなさい」と言われ、必死に試験勉強しました。それに雇ってくれたのだから恩返しをしたいという気持ちと、絶対に不動産鑑定士の試験に合格する、と入社時はそう思っていました。

金井

1年間、仕事しながら試験勉強されたということですね。

赤城

そうですね。大変でした。入社時はご存じの通り東京本社が急成長している時代で(※2005年、東京支社を東京本社に変更)、仕事はすごく忙しくて、終電が終わるまで仕事をして、よくその後に飲みに行ったりしていました。

金井

仕事も遊びも頑張って、今の赤城さん、東京本社があるのですね。村尾さんの入社時はいかがでしょう。

村尾

私は、東日本大震災後の2013年11月に入社しました。新卒で9年間システムエンジニアとして働いていまして、新卒時はシステム会社、ネットワークの会社なら、日本全国どこでも仕事ができるだろうと思っていましたが、所属する会社に何かあった時に自分の力で生きていけるように、国家資格の取得を目指そうと思いました。
まずは行政書士を勉強して合格したので、次に不動産鑑定士を目指しました。

金井

システムエンジニアをしながら、勉強されたのですか。まったく畑違いですね。

村尾

そうですね。それで、合格後に就職活動で大和を受けて、当時、震災後から続いていた不景気がちょっと上向いて来ていて、30歳以上の私でも採用してもらえました(※2013年気仙沼事務所開設)。同期の年齢は20代半ばぐらいが多い中で、自分は34才だったのですが、仲良く楽しくできました。すごく大和に入れて良かったなという、当時、確かそんな印象でした。

金井

全く業界が違うところで試験勉強はご苦労されたと思いますが、貴重なシステムエンジニアの経験をお持ちの村尾さんが入社されて、当社にとっても良かったですよね。森川さんの入社は?

森川

私も入社は2013年です。私は新卒でファシリティマネジメント会社に就職したのですが、そこでお世話になった上司が不動産鑑定士だったこともあり、その資格がどのようなものか興味を持ちました。また、建築学を専攻していた学生時代から、将来は「建てる・建てない」を主体的に判断できる立場になりたいと考えておりましたので、鑑定評価における最有効使用の考え方が、これに非常に近かったこともあり、鑑定の道に進もうと決めました。

金井

不動産の利活用等を判断できるような立場になりたい、と思っていたということですか。

森川

その通りです。現在は鑑定の部署にいますが、建築エンジニアリング部門(※現デューデリジェンス部)に所属しながら試験に合格し、鑑定士になりました。

金井

そして、現在は一級建築士と不動産鑑定士のダブル資格で、頑張られているということですね。岡本さんはいかがですか。

岡本

私は、2014年10月入社です。内定いただいた時は無職でしたし、試験の結果がわからなかったのですが、「合格・不合格に関わらず採用しています」と言っていただき、ありがたかったのを覚えています。

私は、2014年10月入社です。内定いただいた時は無職でしたし、試験の結果がわからなかったのですが、「合格・不合格に関わらず採用しています」と言っていただき、ありがたかったのを覚えています。
前職は、指定建築確認検査機関に6年程いましたが、自分で判断し決められる仕事をしたいと思ったのと、ずっと働いていられるところをと思い調べていたところ、鑑定士を知りました。森川さんと同様に最有効使用などの考え方が、面白いと感じて勉強していましたが、受験生仲間で鑑定会社のうわさ話をしている中で、大和のフラットな社風というのが評判良くて、大和に入れたらいいなというのはありました。

前職は、指定建築確認検査機関に6年程いましたが、自分で判断し決められる仕事をしたいと思ったのと、ずっと働いていられるところをと思い調べていたところ、鑑定士を知りました。森川さんと同様に最有効使用などの考え方が、面白いと感じて勉強していましたが、受験生仲間で鑑定会社のうわさ話をしている中で、大和のフラットな社風というのが評判良くて、大和に入れたらいいなというのはありました。

金井

当社はポテンシャルや人間性に優れた方は、合格者に限らず採用して育てる、という伝統があるようですね。 私の採用時も、フラットな社風や、実践を通じて指導するという話を聞いていましたので、その伝統というのは、多分20年以上前から変わっていないのですね。

SECTION 2


大和の総合力

金井

岡本さんから社風というお話がありましたが、皆さん会社の中にいてどんなことを感じますか?

赤城

私がすごく思うのは、やはり自由というところがあります。ただ、自由というのは捉えようであって、責任を持ってしっかり考えながら行動する必要がある、と思っています。経営陣との距離感が非常に近いので、いろいろな提案や自分の考えを聞いてくれる環境があると感じています。

村尾

私は元々前職が上場企業だったのですが、前職と比較して大和はフラットでオープンな組織・働き方だと感じました。

ちょっと仕事の話は別にして、社内のレクリエーションが盛んだと思います。
それによって社員の交流も図られているというか、仕事を抜きにして社員同士で遊ぶこともあるというのは、非常にいい会社だなと思いました。

森川

半年前まで他社に出向していたので感じたことですが、大和は意思決定がものすごく早いと思います。事前のコンセンサスがあまり必要なく、とてもやりやすいと思います。意思決定が早いのは、いろいろな意味で権限委譲が進んでいるのですが、自分でしっかり判断することが要求されます。

岡本

私もここまで任せてくれるのだと感じることはあります。任せてくれてはいるのですが、案件で困った時とか、みんな基本的に、それを可能にするためにどうしたらいいかというアドバイスをくれて協力してもらえる。変に邪魔したりとかしない、尊重し合いながら安心して働ける環境があると感じています。

赤城

そうですね、それに一緒に仕事することが一番人との絆が深まるというか、仕事を通じて色々な人に出会い話し合いをして一つの目標を達成する、一番力を合わせられるのはそこだと思います。

金井

そういったところは、実際の業務で感じていることはありますか。

森川

建築エンジニアリング部門の在籍時、ある会社の建物の管理コストの適正化を図るといったプロジェクトの担当者になりまして、その時は鑑定部門の方に色々協力してもらいPMフィーを査定したり、システム開発部に建物管理コストの算定ソフトを作ってもらったりと、横断的にプロジェクトを進められたという経験があります。大和の多様性、評価実績の多さを生かしたコンサルですね。各部門の方は皆さんそれぞれスペシャリストで専門性が非常に高い方ですし、相談もしやすい雰囲気があり、そこで生み出されるものは単なる成果品ではない、お客様にとって非常に付加価値のあるものを提供できたと感じました。

金井

各分野のスペシャリストが、力を合わせたプロジェクトですね。

村尾

私は新型コロナの緊急事態宣言が去年初めて発令された際、大和初の試みとして「自宅で学べる大和鑑定WEBセミナー」の録画配信をやりました。その時が入社以来一番、忙しくなりました。企画・収録・編集・公開を2週間で行いました。意思決定もすごく早かったですね。緊急事態宣言だ。何かお客様のためになることやろう。じゃあ何ができるか。そういうディスカッションから生まれた企画です。地方支社の支社長を始め、鑑定・建築・環境部門の皆さんにご協力いただき、改めて大和の結集力を感じました。すごく印象に残っていますし、楽しかったです。全部自前でやりましたから、トータル10時間の録画を編集するのは辛かったです。

金井

時間のない中、あの時お客様が一番欲しいものを迅速に提供できたのは、企画力、素早い意思決定、社内の皆さんの協力があってこそなんですね。反響もかなりあったと聞いています。私も知り合いの会社から、配信を社内で見せたい、といった声を聞きました。
他にいかがですか、赤城さん。

赤城

私は東北支社時代の、震災の仕事に大和の総合力を感じました。2011年の9月、東北支社配属になりまして、その時もよく言われていたのですが、オール大和でやりましょうと。

金井

当時は震災が起きてまだ半年しかたっていなくて、不安な時期でしたが、会社から転勤と聞いて、正直どのような心境でしたか。

赤城

会社としても転勤を命じるのに、色々判断されたと思いますが、私としては今行かなければと、また、うちの会社としても、今行かなくてどうする、と真剣に思っていました。
社会的、公共的な意味が強い仕事でしたし、自分の中で、非常に貴重な経験になっています。

会社としても転勤を命じるのに、色々判断されたと思いますが、私としては今行かなければと、また、うちの会社としても、今行かなくてどうする、と真剣に思っていました。
社会的、公共的な意味が強い仕事でしたし、自分の中で、非常に貴重な経験になっています。
自治体が買取る被災宅地等を特定するのに、津波で被災した地域を現地調査するのですが、その際にタブレットを活用したGISを使ったソフトを自社で開発したり、現地調査を色々な支社から助けてもらったりしました。あまり、それまで絡みがなかった、システム評価部門や補償部門の人たちと、業務を通じて知り合うことができました。
気仙沼市の仕事に携わりましたが、最初行った時は、普通に沿岸部を走るだけでも、もう壮絶な光景で。私たちは仙台にある東北支社から、通いで気仙沼に行けましたが、そこで手伝いに来ていただいた他部門の方々は、住む所から、非常にご苦労されていました。最後までやりきれて、気仙沼市の職員の方々にも非常に頼りにしていただき、この仕事に携われたのは非常に良かった。いい経験です。

自治体が買取る被災宅地等を特定するのに、津波で被災した地域を現地調査するのですが、その際にタブレットを活用したGISを使ったソフトを自社で開発したり、現地調査を色々な支社から助けてもらったりしました。あまり、それまで絡みがなかった、システム評価部門や補償部門の人たちと、業務を通じて知り合うことができました。
気仙沼市の仕事に携わりましたが、最初行った時は、普通に沿岸部を走るだけでも、もう壮絶な光景で。私たちは仙台にある東北支社から、通いで気仙沼に行けましたが、そこで手伝いに来ていただいた他部門の方々は、住む所から、非常にご苦労されていました。最後までやりきれて、気仙沼市の職員の方々にも非常に頼りにしていただき、この仕事に携われたのは非常に良かった。いい経験です。

金井

素晴らしい経験と、結果的に言えるのですが、皆さん非常にご苦労されたと思います。ただそこで、当社の社員の力というか、皆さん、持ち場、持ち場で、できることを協力して成し遂げて、会社としても復興事業に携われたことは大きかったですね。
最後に、岡本さん、いかがですか。

岡本

私は入社して4年ぐらい大阪にいまして、その時担当した業務で、法人のお客様が持たれているビル付きの土地を、今後どうするのが一番良いか、という相談業務、コンサルティングのお仕事がありました。その土地が、オフィスなのか、レジなのか、もしかしたら何か底地、借地の土地だけを貸すほうが良いのではないか、それこそ図面を何パターンも引いて、収支も算定して、そのたびに会社の役員の方に説明するのですが、私自身、プレゼン能力も付きましたし、建築の分野は専門部署の方に手伝っていただいて、3か月かけてやり切りました。その企業の判断に携われるというのは、とてもやりがいがありましたが、案件自体、利活用判断の難しい面があり胃も痛くなりました。とても印象に残っています。私が窓口をして、先輩鑑定士の方と、建築分野の方と、力を合わせて納得のいく成果品をご提供できたのではないかと思っています。

金井

協力を得ながら、企業判断に関わるという入社前に描かれていた仕事に近いものに、携われたということですね。やはり、ここでも、大和の総合力というのを感じますね。

SECTION 3


大和のコンサルティングへの思い

金井

皆さんご自身では、その総合力を支える一人ひとりとして大事にしている思いなどありますか。

森川

私の場合、まだ鑑定士として経験が浅いので、まずは鑑定士としてのキャリアを積むことを大事にしようと思っています。
一方で、エンジニアリング・レポートを書いた経験、投資顧問会社への出向経験があるので、鑑定の依頼を受けつつ、その周辺の悩みにお応えして、お客様との信頼関係を構築することを大事にしています。実際にアクイジションの方とお話をする際に、どういうプロセスで、どういう判断基準でこれを取得するのかということをお聞きして、その中で、単純に価格だけではなくて、土地建物比率、償却後の利回りに与える影響とか、デューデリジェンスのことなど、実際に取得するかどうか、判断がまだ決まっていないような物件でも、悩みをできる限り汲み取り、解決に繋げられればと思います。そういうことの積み重ねで、信頼関係も築かれていくと思います。

金井

依頼者の方が何か悩んでいることを、その目線に立って解決する姿勢を持たれているのですね。村尾さんはいかがでしょうか。

村尾

私は大和の中で自分の役割は、いかに難しいことを易しく伝えるか、それを社外にどのように発信していくか、というところだと思っています。難しいことを説明してくれる人は、多分社内にいくらでもいるのですが、それを易しく、より伝わりやすく、ということを常に思っていて、自分は大事にしていきたいなと思っています。それを生かして、配信セミナーやホームページ、お客様に大和の業務をご紹介するといった場面で、大和の発信力というところを継続して担っていきたいです。不動産のことをあまりご存じないお客様にも分かりやすく、かみ砕いて発信するということを、大事にして取り組んでいきたいと思っています。

金井

専門家の集団なので、難しいことや、ロジックを組み立てられる人はたくさんいる中で、それを易しく伝えられるということは、逆に難しいことですし大事にしたいですね。それは、やはりお客様目線に立っている、ということではないでしょうか。
赤城さんの大事にされていること、いかがでしょう。

赤城

対外的には、やはりお客様のニーズがどこにあるのかということを、まず把握して、スタートを切らないといけないと思っています。結果を重視しているのか、プロセスを重視しているのかというところは、鑑定のみならず、現在私の所属しているシステム評価部でも共通していると思います。社内に関しては、やはり、今の自由な社風を大事にしたいと思います。人が増えてくることで、個性がつぶされたり、何か発信がしづらくなったりという、空気感は作らないようにしたいと思っていますし、自分には何ができるかを考えていきたいです。
先日、農地、林地評価を研究する専門チームを立ち上げたのも、色々な意味で個性や、社内のつながりを大切にしたい、というところからです。そこで拠点と部署をまたいで、手を挙げてくれる人たちがいてうれしかったですね。まだ始まったばかりですが、いろいろな変化が起こせたらいいなと思っていますし、会社の取り組みとしてのSDGsにつながるような活動ができたらいいなとも思っています。

金井

ここまでで何か、お客様のニーズ、お客様目線、そして何とかしてお客様の要望に応えようという心、大和マインドが浮かんできますね。何とかしたい、どうやったらよいか、という話がまず出るということ。さらにその一人ひとりを支える、大和の総合力があるということですね。
岡本さんが大事にされていることは?

岡本

さきほど、赤城さんがおっしゃった個性の話ですけれど、鑑定士になる前とか、なった直後ぐらいは、貫禄がある感じにならなきゃ駄目かなと思って無理していました。ロールアップで、説明して、迫力を出したほうがいいのかなと。最近は、親しみやすい、話を聞きやすい鑑定士でいようと心掛けています。お客様との距離の取り方とかも、自分らしく仕事するようにしています。そうやって、お客様の事業の判断の手助けになって、結果、不動産取引が成立して経済が回る一部になれたらいいなという考えで働いています。

金井

自分の個性で、お客様の懐に入れたというか、お客様のお話をより聞けるようになったということですね。これからの専門家の在り方を示しているような気がします。今までの、昭和時代とか、平成の始めの時代の専門家じゃない、新しい令和時代の専門家像に近づいているような気がしますね。

SECTION 4


未来の大和へ 変化し続けるカルチャー 人を大切にするカルチャー

金井

令和時代の専門家像が見え始めたところで、これからの当社の発展に必要なもの、鍵となることは、なんだと思われますか。

岡本

大和は、時代に合わせて変わっていく会社なのだろうなと思います。変わっていって、新しいこともすぐ取り入れたりするし、そういう会社なのかなと思っています。自分も含め、社員一人ひとりその時代に合わせて、変化しつつ成長するってことが大事なのかなと思っています。変わらなければ淘汰(とうた)されるし、滅びていくというか、少なくとも今と同じ位置にいようとか、成長していこうと思うと、変わっていく必要があるのではないでしょうか。そして、新しいことを取り入れながら、変化をして成長する会社というところに、私も共感できるし、自分自身もそうありたいなと感じています。

村尾

変化に強いという会社は、今後大事だなと思います。私はトライ・アンド・エラーという言葉がすごく好きなのですが、スモールスタートでまず始めてみる、そしてそこから続けるかを判断する、大和の部門やプロジェクトの立ち上げを見ていると、それを推奨していると感じます。大和が鑑定以外の分野に幅を広げようとする手法が、まさにトライ・アンド・エラーの精神で続けていて、そういう姿勢が大和の未来に繋がるのではないでしょうか。中期経営計画についても、ボトムアップで提案してスモールスタートを切る、ということがありましたよね。

変化に強いという会社は、今後大事だなと思います。私はトライ・アンド・エラーという言葉がすごく好きなのですが、スモールスタートでまず始めてみる、そしてそこから続けるかを判断する、大和の部門やプロジェクトの立ち上げを見ていると、それを推奨していると感じます。大和が鑑定以外の分野に幅を広げようとする手法が、まさにトライ・アンド・エラーの精神で続けていて、そういう姿勢が大和の未来に繋がるのではないでしょうか。中期経営計画についても、ボトムアップで提案してスモールスタートを切る、ということがありましたよね。
そして、私がいま所属している資産ソリューション部も、前身は動産評価室でスモールスタートして、お客様の、土地も建物も動産も、評価も売買も管理も、コンサルティングを一括でやってほしい、というお声にこたえる形で、変化しながらさまざまな専門家の部門を作ったというところでしょうか。

そして、私がいま所属している資産ソリューション部も、前身は動産評価室でスモールスタートして、お客様の、土地も建物も動産も、評価も売買も管理も、コンサルティングを一括でやってほしい、というお声にこたえる形で、変化しながらさまざまな専門家の部門を作ったというところでしょうか。

森川

私は未来の大和にとっては、やったことないことをやる以外ない、と思っています。お客様に「こんなことを御社できますか」と聞かれることを、すごく大事にしないといけないなと思います。大和は鑑定だけでない業務の幅があるということを、認識していただいているお客様からは、こういう領域できませんかとご相談を頂くことが多いです。

金井

なるほど。では、単に鑑定だけでなくて、システム開発もできるし、公共の業務もあるし、建築・環境コンサルは強みだとか、まだトライしていない新しい分野で、お客様のニーズを丁寧に拾い上げて、専門家としてのウィンドウを広げていくことが、当社の発展、未来につながるということでしょうか。

森川

そうですね、皆さん困っていることは必ずあります。お客様の懐深くに入り、悩みを相談していただけるような、総合コンサル会社でありたいと思います。

金井

お客様からすると、不動産のコンシェルジュですね。

赤城

私もこの大和の発展に必要なものは、対外的なものについては、今、言われたように鑑定にとらわれずお客様のニーズにお応えできるというところだと思います。社内的なところについては、やはり、人、人材かなと思います。入社して以来、人を育てることを大事にする社風を感じています。私は震災の仕事や、システム評価部の経験もさせていただきましたので、皆さんにもたくさんの経験をしてもらうのが一番だと感じます。やはり、行ってやってみないとわからない。経験もそうですし、人とのつながりもありますね。

金井

皆さんの共通した認識に、お客様のニーズなり悩みの受け口、受け皿になれるという思いがあるということは、当社の基本的なお客様に対する姿勢ですね。そこから変化していく力、対応力といったものが、当社の未来にも必要だと皆さんお感じになっているのですね。
また、多くの経験をされている赤城さんだからこその貴重なご意見をいただきましたが、是非、色々な経験をすることが、今後の人生に役立つし、それが会社の力になるということを他の社員の皆さんにも伝えていただければいいなと感じました。また、当社では、今も昔もそして将来も人が一番大事で、人間性も含めて、皆さんの経験が育つように、この社風、『大和力』が引き継がれるようにしていくことこそが、今後の当社の発展に必要な鍵であることを改めて確信しました。大和不動産鑑定の未来のステージがすぐそこに見える、貴重なお話をありがとうございました。

赤城村尾森川岡本

ありがとうございました。