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建築エンジニアリング 用語集

[出典] BELCA  不動産投資・取引におけるエンジニアリング・レポート作成に係るガイドライン(2007年版)
[出典] BELCA  不動産投資・取引におけるデュー・ディリジェンスとエンジニアリング・レポート
※解説内に[BELCAより引用]と記載のあるものは、上記の著書からの引用です。

あ行

か行

さ行

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

A~Z

用語 アスベスト
読み仮名 あすべすと
解説 アスベストは石綿とも呼ばれており、天然に産出する繊維状珪酸鉱物の総称である。耐熱性、耐薬性に優れており機械的強度もあることから、かつては糸や織物に加工して耐熱性の手袋や消防署員の防火服、自動車のブレーキシュー、耐熱パッキン材、耐火被覆材などに多用されていたが微細な繊維が肺ガンの誘因になることから、徐々に炭素繊維などの代替品に置き換えられている。
【BELCAより引用】
用語 イベントリスクカーブ(Event Risk Curve)
読み仮名 いべんとりすくかーぶ
解説 シナリオ地震発生による対象資産あるいは資産群の損失額あるいは損失率を各シナリオ地震の発生確率の累積と供に示したもの。
【BELCAより引用】
用語 エンジニアリング・レポート(ER)
読み仮名 えんじにありんぐ・れぽーと
解説 建築物・設備等及び環境に関する専門的知識を有するものが行った不動産の状況に関する調査報告書であり以下の調査報告書によって構成されるレポート。
(1)建物状況調査報告書
(2)建物環境リスク評価報告書
(3)土壌汚染リスク評価報告書
(4)地震リスク評価報告書
本来、ERはこれら一式をそなえたものであるべきである。このことは、これらを同一のER作成者が作成したものであるか、そうでないかを問わない。時にこの中の一部報告書を以ってERと称していることもあるので、注意を要する。
【BELCAより引用】
用語 オゾン層破壊物質
読み仮名 おぞんそうはかいぶっしつ
解説 オゾン層破壊物質とは、地上20km~30kmの上部成層圏にあって、太陽からの有害な紫外線を吸収する働きのあるオゾン層を破壊する性質の化合物であり、CFC(クロロフルカーボン)とHCFC(ハイドロクロロフルカーボン)が代表的な物質である。エアコンや冷蔵庫の冷媒、消火剤、電子部品の洗浄溶剤などに使用されている。
【BELCAより引用】


用語 改修
読み仮名 かいしゅう
解説 社会的な要求・水準から乖離が顕著になった場合、建築物の性能、機能を初期の水準以上に改善すること。
【BELCAより引用】
用語 改築
読み仮名 かいちく
解説 建築物の全部若しくは一部を除却、又は建築物の全部若しくは一部が災害等によって滅失した後、引き続き同一敷地内において用途、規模及び構造の著しく異ならない建築物又はその部分を造ることをいう。この場合材料の新旧を問わない。従前のものと著しく異なるときは、新築又は増築として取扱う。
【BELCAより引用】
用語 簡易分析(地震リスク分析)
読み仮名 かんいぶんせき(じしんりすくぶんせき)
解説 地震・地盤を予め地域ごとに地震危険度を評価したハザードマップ等により分析し、また建物性能は過去の被害データに基づく統計的な方法を用いたレベルの分析により、対象建物の一般的な傾向として出力するものである。物件個別の性能差や特殊性能は考慮されない。(⇔詳細分析)
【BELCAより引用】
用語 間接損失
読み仮名 かんせつそんしつ
解説 施設が使用できないことによる事業損失、休業損失等の機能損失、人命等の物的損失(=直接損失)以外の損失。
【BELCAより引用】
用語 既存不適格
読み仮名 きぞんふてきかく
解説 建築時には適法に建てられた建築物であって、その後、法令の改正や都市計画変更等によって不適格な部分が生じた建築物のことをいう。そのまま使用していてもただちに違法・不適合というわけではないが、増築や建替え等を行う際には、法令に適合するよう建築しなければならない。
【BELCAより引用】

用語 緊急を要する修繕更新費用
読み仮名 きんきゅうをようするしゅうぜんこうしんひよう
解説 資料、現地調査、ヒアリング調査等により確認された、主として人命、安全に関わる事項及び遵法性での明らかな違反事項に対して、緊急に修繕あるいは更新が推奨される費用。
【BELCAより引用】
用語 空気環境測定
読み仮名 くうきかんきょうそくてい
解説 建物内の居室について、浮遊粉塵量、一酸化炭素含有率、炭酸ガス含有率、温度、相対湿度、気流、ホルムアルデヒドの7項目の測定結果。
【BELCAより引用】
用語 更新
読み仮名 こうしん
解説 劣化した建築材料や設備機器等を新しいものに取り替えること。一般的には機能の向上を目的とはせず、従来使用されてきた素材・機器と同等の仕様とする。
【BELCAより引用】

用語 再現期間
読み仮名 さいげんきかん
解説 年間当たりの事象の発生頻度の逆数。例えば、再現期間475年では、年間当たりの発生頻度は1/475となる。なお、事象の発生はポアソン過程に従うことが前提である。
【BELCAより引用】
用語 再調達価格
読み仮名 さいちょうたつかかく
解説 建築、設備を含む対象建築物を調査時点において再び建設した場合に必要な費用の総額。
【BELCAより引用】
用語 事後保全
読み仮名 じごほぜん
解説 建物の部位、部材が劣化や故障の発生後に修繕、更新等を行う行為。
【BELCAより引用】
用語 地震リスク
読み仮名 じしんりすく
解説 地震という不確かな事象によって生じる損失あるいは不利益を発生確率と供に記述した広義の概念。PML等の狭義のリスクとは区別される。
【BELCAより引用】
用語 指定基準
読み仮名 していきじゅん
解説 土壌汚染対策法における、指定区域の指定に係る基準。指定基準には、第一種から第三種までの全ての特定有害物質に対して土壌溶出量基準が、第二種特定有害物質(重金属等)については土壌溶出量基準の他、土壌含有量基準が定められている。
【BELCAより引用】

用語 指定区域
読み仮名 していくいき
解説 土壌汚染対策法における土壌汚染状況調査の結果、指定基準に適合しないと認められる場合に、土地の区域をその土地が特定有害物質によって汚染されているとして都道府県知事が指定する区域。公示される指定区域台帳により、指定区域の指定年月日、所在地、概況、土壌汚染の状態を確認することができる。なお、廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第15条の17~19に従い、過去に廃棄物の埋立地として使用していた土地等についても「指定区域」が定められている。
【BELCAより引用】
用語 シナリオ地震
読み仮名 しなりおじしん
解説 位置や規模等の地震源情報と発生確率を特定した地震。シナリオ地震は被害の発生が予測できる比較的大規模な地震を対象とする。
【BELCAより引用】
用語 修繕
読み仮名 しゅうぜん
解説 劣化した部材、部品あるいは機器などの性能または機能を原状あるいは実用上支障のない状態までに回復させること。ただし保守の範囲に含まれる定期的な小部品の取替えなどは除く。
【BELCAより引用】
用語 詳細分析(地震リスク分析)
読み仮名 しょうさいぶんせき(じしんりすくぶんせき)
解説 特に地盤情報と建物性能に関し、地盤調査報告書や竣工図書、構造計算書、現地情報等の物件資料を個別に分析し、一般的な建物との性能差や特殊性を考慮したもの。(⇔簡易分析)
【BELCAより引用】
用語 スコープ
読み仮名 すこーぷ
解説 業務範囲。不動産投資・取引におけるエンジニアリング・レポート作成に係るガイドライン(2007年度版)では、ER作成業務を受託するに当って、委託者と受託者が合意を得ておくべき業務範囲とし、ER作成に当っての調査項目、レポートの記載内容等をいう。
【BELCAより引用】

用語 増築
読み仮名 ぞうちく
解説 既存建築物の床面積を増加させることをいい、同一棟、別棟を問わない。
【BELCAより引用】

用語 大規模修繕
読み仮名 だいきぼしゅうぜん
解説 主要構造部の一種以上について行う過半の修繕をいう。二種以上にわたっても、そのいずれも過半にならなければ大規模な修繕にはならない。
【BELCAより引用】
用語 大規模修繕費
読み仮名 だいきぼしゅうぜんひ
解説 概して建物建築後20年から30年目にかけて行われる建物の物理的劣化に伴う建物全体に対して行う修繕費・更新費をいう。通常、機能的陳腐化も生じている場合があるので、機能的劣化に対応する改修費を含むことも多い。
【BELCAより引用】
用語 耐用年数
読み仮名 たいようねんすう
解説 材料、機器の更新周期の期待耐用年数を指す。他に法定耐用年数や物理的耐用年数、経済的耐用年数等があり意味はそれぞれ異なる。
【BELCAより引用】
用語 短期修繕更新費用(1年以内)
読み仮名 たんきしゅうぜんこうしんひよう(いちねんいない)
解説 資料、現地調査、ヒアリング調査等により確認された、主として日常の保守よりも優先的に修繕や部品交換が必要な不具合に対して、1年以内に修繕あるいは更新が推奨される費用。
【BELCAより引用】
用語 中期修繕更新費用
読み仮名 ちゅうきしゅうぜんこうしんひよう
解説 長期修繕更新費用と同様な内容で、費用算出を計画する期間は短いものをいう(5~10年未満)。
【BELCAより引用】

用語 長期修繕計画
読み仮名 ちょうきしゅうぜんけいかく
解説 不動産投資・取引におけるエンジニアリング・レポート作成に係るガイドライン(2007年度版)での長期修繕更新費用を指すことも多いが、マンション等における20年を超える期間の実際の工事を想定した費用計画を指すこともある。
【BELCAより引用】
用語 長期修繕更新費用
読み仮名 ちょうきしゅうぜんこうしんひよう
解説 緊急を要する修繕更新費用・短期修繕更新費用(1年以内)以外の、経年に伴う劣化に対する修繕や、建物の適切な機能維持、安全稼働をしていくための修繕あるいは更新が推奨される費用。計画する期間は10~20年が多い。
【BELCAより引用】
用語 直接損失
読み仮名 ちょくせつそんしつ
解説 建物等の対象資産が地震被害を受けた場合の物的損失(物理的に現状復帰するために必要となる費用の総和)をいう。再調達価格をベースに算出する。
【BELCAより引用】
用語 土壌汚染
読み仮名 どじょうおせん
解説 一般的に公定法による土壌分析の結果、土壌汚染対策法で定められた指定基準に適合しない特定有害物質が認められると、土壌汚染が「有る」状態と定義される。不動産投資・取引におけるエンジニアリング・レポート作成に係るガイドライン(2007年度版)では、土地の価格に影響する可能性のある要因、例えば、土壌汚染対策法では指定されていないダイオキシン類や油類、あるいは埋設廃棄物等についても、ある一定レベル以上の存在が認められた場合においては、上記の土壌汚染と同義と考える。なお、自然的原因により有害物質が含まれる土壌は土壌汚染対策法の対象とならないが、不動産投資・取引におけるエンジニアリング・レポート作成に係るガイドライン(2007年度版)では、土壌汚染に準ずるものとして評価を行う。
【BELCAより引用】

用語 年超過確率
読み仮名 ねんちょうかかくりつ
解説 ある事象において、ある値を超える確率を1年当たりで算出したものである。また、年発生確率を累積した年間の累積確率とも定義できる。
【BELCAより引用】
用語 フェーズI(Phase I)評価
読み仮名 ふぇーずわん
解説 米国材料試験協会(ASTM:American Society for Testing and Materials)が作成している環境サイトアセスメントの規格で、米国の不動産取引ではこの規格によるレポートが一般化している。この規格には、現地の分析調査を伴わないフェーズI(PhaseI)、現地調査と化学分析を行うフェーズII(PhaseII)、浄化工事の設計(実施費用の積算も含む)と実施であるフェーズIII(PhaseIII)に分類される。日本における敷地環境調査も基本的にフェーズIとほぼ同程度の調査が行われ、資料調査・現地調査・ヒアリング調査に基づき土壌・地下水汚染の可能性を調査することを、フェーズI調査と呼称されることも多い。
【BELCAより引用】
用語 法定耐用年数
読み仮名 ほうていたいようねんすう
解説 財務省令(旧大蔵省令)で定められる税法上の減価償却資産の耐用年数で、期間損益適正化のため、減価償却の計算の基礎に用いられる。減価償却資産の減価は物理的・機能的減価が考慮されている。
【BELCAより引用】
用語 保守
読み仮名 ほしゅ
解説 建物の機能、劣化の状況を定期的に調査、点検すること及び消耗部品の取替等の軽微な作業をすること。
【BELCAより引用】
用語 保全
読み仮名 ほぜん
解説 建物の機能や状態を良好な状態を保つこと。
【BELCAより引用】


用語 マルチイベントモデル
読み仮名 まるちいべんともでる
解説 シナリオ地震を全国規模で作成し、任意のサイトでの地震危険度やハザードマップを評価するモデル。
【BELCAより引用】

用語 用途変更
読み仮名 ようとへんこう
解説 建物の用途の一部あるいは全てを他の用途に変更することをいう。特殊建築物への用途を変更する場合で、その用途の床面積が100㎡を超える時は確認申請手続きが必要となる。
【BELCAより引用】
用語 予想損失額
読み仮名 よそうそんしつがく
解説 シナリオ地震発生による対象資産あるいは資産群の損失額。特記がない限り、物的損失額をいう。
【BELCAより引用】
用語 予想損失率
読み仮名 よそうそんしつりつ
解説 予想損失額の再調達価格に対する割合。特記がない限り、物的損失額の再調達価格に対する割合をいう。
【BELCAより引用】
用語 予想耐用年数
読み仮名 よそうたいようねんすう
解説 建築部材・設備機器等の「更新」周期にあたる物理的な耐用年数(使用可能期間)を予想耐用年数という。BELCA、旧建設省等客観的なデータに基づき、さらには企業独自のデータを加味して設定される。エンジニアリング・レポートではエンジニアが現地目視調査により建築部材・設備機器ごとに経年、使用状況を判断して、予想耐用年数を基に残存耐用年数を推定する。
【BELCAより引用】

用語 予知保全
読み仮名 よちほぜん
解説 建物の部位、部材に対し、計画的に調査、点検、修繕、更新等を行う行為。
【BELCAより引用】

用語 ライフサイクルコスト(LCC)
読み仮名 らいふさいくるこすと
解説 広義に解釈されるが、一般的には建物の企画設計段階から建築、保全(修繕、更新、保守、運用、警備等含む)、解体再利用までの総費用を指す。
【BELCAより引用】
用語 リスクカーブ
読み仮名 りすくかーぶ
解説 様々なシナリオ地震による任意の損失額あるいは損失率の超過確率にそのシナリオ地震の発生確率を乗じ、累積したものや、平均損失値のイベントリスクカーブに予測誤差(不確実性)を考慮したもの等。
【BELCAより引用】

用語 ASTM
読み仮名 えーえすてぃーえむ
解説 米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials)の略称。1902年に発足した米国における工業材料及びその試験法に関する標準化機関である。その標準化対象は材料、製品のみならず、システムあるいはサービスについても種々の規格や標準を開発・整備している。フェーズⅠ環境アセスメントに対する実務標準としてE1527(最新バージョンはE1527-05)を発行している。なお、2001年よりASTM Internationalと改名している。
【BELCAより引用】
用語 ER作成者
読み仮名 いーあーるさくせいしゃ
解説 ER作成業務を担当する者。ER作成業務は多岐の分野にわたり一個人のみでまとめられるものではないが、不動産投資・取引におけるエンジニアリング・レポート作成に係るガイドライン(2007年度版)では、ERを作成する個人、及びER作成業務を統括するマネージャー等を含めてER作成者と称す。
【BELCAより引用】
用語 PCB
読み仮名 ぴーしーびー
解説 ポリ塩化ビフェニル(Poly Chlorinated Biphenyl)の略で、代表的な使用として電気機器等の絶縁油に用いられている有害物質。常温で液体の油状の化合物で、難燃性、低揮発性、耐熱性、高絶縁性などの特徴がある。
【BELCAより引用】

用語 PML(Probability of Maximum Loss)
読み仮名 ぴーえむえる
解説 シナリオ地震発生による対象施設あるいは施設群の損失額あるいは損失率の90%非超過確率に相当する損失額あるいは損失率をいう。
【BELCAより引用】
用語 REC(Recognized Environmental Condition)
読み仮名 れっく
解説 使用履歴のある有害物質や石油製品等が、現時点で漏洩している状態にある、過去に漏洩した履歴がある、あるいは将来において漏洩が発生することが十分に懸念され、土壌や地下水に影響を引き起こすような状況があればその事実をRECと判断する。従って過去から現在まで法律等が求めてきた維持管理要件等を遵守してきた不動産であってもRECが存在することがある。なお、一般に人の健康や生活環境に対して脅威とならないと判断されるものはRECと判断されない場合がある。
【BELCAより引用】